この地に根を下ろし96年、いよいよ創業100年が近づいてきた事で、地域をはじめ
これまで多くの皆様方に支えられここまでやってこられたのだと深く感じております。
自身で代表5代目となり、その新体制も10年を迎えます。
未だ記憶に新しい「東日本大震災」、計画停電をによる稼働停止、地域のお店にはあらゆる食材、資材等の流通がストップ、町が静まり返る光景を目の当たりにしました。
同じ食品を扱う業種、園児、児童、生徒さんを主にしている業態から
何か出来ないものか、出来る事があるかもしれないと、工場軒下で製品在庫を放出、地域の皆様への還元と貢献を掲げ、静まり返った町が一瞬だけ活気に満ち溢れたのを記憶しております。
地域社会への貢献の意を知り、東北にも何か出来ないかと考え、縁あって仙台市内の幼稚園への代理供給を一年間携わる事が出来、数え切れぬほどの感謝のご連絡をいただいた。
それが今、自分たちの中で生きた経験、活かした経験となっています。
そして震災10年という節目も迎え、現在は未知ウィルスにより全世界が大きな脅威にさらされております。
このように長い歴史の中、あらゆる難局に幾度となく直面しながらも従業員はじめ、皆々様方のご支援で「小菅製パン株式会社」は今日を迎えられています。
今後も、食の重要性を突き詰め、そこから「食育」へ結びつける使命を全うし、感謝を形にする事を掲げ、今ある大きな壁も、今後起こりうる大波にも立ち向かえるような企業にしたいと考えております。
たかが「一つのパン」、しかし年間何百万人の方々に食していただく「一つのパン」
されど「一つのパン」で、1人でも多くの笑顔を作れる力
その重要性を全従業員と共有したいと思っております。
2021.5.21
代表取締役 小菅大輔